ビジネスコミュニケーションのお手本としてもお勧めです。

持て余す!?持て余すのーっ!?

久々の「本編」とも言える「涼宮ハルヒの憂鬱IV」でしたが、ここにきて京アニ
したたかさが際立って見えたような気がします。しかもそれがコンテンツ制作としては
異例かもしれないものの、ビジネスでは基本ともいえる手法に則っている(ようにも
見える)というのが、常識破りの「涼宮ハルヒの憂鬱」らしいというか。

わたしが社会人になって最初に教え込まれたものが
「会話であれメールであれ、あるいはプレゼンであれ、ビジネスに関係するコミュニケーション
では『起承転結』にはするな」
「最初に示すのは結論や最重要ポイント。詳細、経緯、理由はあとから」
でした。

涼宮ハルヒの憂鬱」はまさにそれを体現してませんか?
涼宮ハルヒの憂鬱」の最重要ポイントは、SOS団の活動「宇宙人や未来人や超能力者を
探し出して一緒に遊ぶこと」とキョンハルの関係であり、そこに至るまでの過程は後から
でいいという思想が見えるような気がしました。

また、原作では1、2巻でハルヒDQNぷりに挫折した人がいるらしいのですが、それの
回避も併せて達成していると思います。「憂鬱」後のエピソードを見た後では、今回の
まだどこか余所余所しいキョンハルヒの様子も、極上の「ツン」にしか見えません
でしたもの。いや、本当にアニメ版ハルヒは恐るべしですな。

で、本編の感想ですが。
「どうでもいい」「気の迷い」「精神病の一種」ですか。へぇーー(ニヤニヤ)。
ま、それはそれとして、ハルヒSOS団に対する想いが半端じゃないのがなんだかとても
印象に残りました。本当に非日常を渇望していたのですなあ。でも、よくよく考えると
わたしたちがすでに見ているSOS団の活動って、ハルヒが否定した「お遊びサークル」と
化しているようにも…。つまり、当初の目的である「非日常」を得られなくても満足を
得られる状況になったという見方もできます。そしてそれを可能にしたのは…。

あー、もう、何見てもキョンハルへのバイアスがかかっちゃって普通の感想にはなりませんわ。
とりあえず、今週もハルヒは可愛かったですということで。