モノより思い出。

ハルヒ第9回「サムデイ イン ザ レイン」。いい話でした。
かのSOS団にも「『なにもない』がある」という話でしたが、その中にもいろいろ
要素が詰め込んであって、うんうんと頷きながら視聴しました。

いつのまにやらモノであふれ返った部室。SOS団としてすごした日々を雄弁に
語っているようで、あの描写だけで顔が緩んでしまいました。そうです!部室には
モノがたまるものなんですよ!そこが愛着のある場所ならなおさらに!

そんな月日を感じさせる様子を一通り描写したころ、お約束どおりそれを打ち破るべく
ハルヒが登場。キョンハルヒに命じられてお使いへ。そして、ここからキョン不在の
SOS団の様子が描かれます。
キョンがいないとハルヒの発言はすべて通ってしまうし、長門もただひたすら本を
読みつづけます。ある意味平和な光景なんですが、それがどこかさびしく感じられ
ました。何というか、ハルヒのみならず部室そのものがキョンのツッコミ待ちみたいな。
SOS団唯一の普通人であるキョンですが、SOS団における比重の大きさがそこから見て
とれるのではないかと。いやあ、愛されてるなあ。

一方、キョンキョンで雨の中しぶしぶながらお勤めを果たそうと、ストーブ回収後
学校への帰路につくわけですが、ここでふと疑問が。
キョンハルヒからお使いを命じられたときから、通学路の往復を嫌がってました。
そこに雨なわけです。キョンなら「ストーブは無事回収した。で、部室への輸送だが
雨も降ってきてるし明日でも良いだろ?」くらい言うんじゃないかと思うんですよ。
でもそうしなかった。しかも「今ほどあの部屋を恋しいと思ったことは無い」とも
言ってます。この行動と台詞が、キョンがいかにハルヒSOS団に愛着を持っているのか
を示すように思えてならないのですよ。もちろん、わたしの脳がキョンハル方面に
バイアスかかっているだけと言われれば否定できませんが。

キョンが学校に帰ってきてからは、嬉し恥ずかしたすきに長し。傘を差し出すところ
なんか反則だ!レフェリー!レフェリー!

とにもかくにも、今週も大変美味しゅうございました。来週はいよいよ本編(?)が
進むようで、そちらも楽しみにしたいと思います。