God bless...(涼宮ハルヒの祝福)

遅まきながら「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話「ライブアライブ」の感想です。
とは言え、もうすでに語り尽くされている感もあるので短めに。

誰もが素晴らしいと言っているように、わたしも素晴らしいと思いました。ライブシーン。
わたしはアニメ的にも音楽的にも造詣が深くありませんが、ドラムのスティックの動きを
見た瞬間「うお!すげえ!」って思いましたもの。もうすでにあのシーンだけでも10回以上
見てます。

で、くり返し見てて思ったんですけど、ENOZのライブが始まるころから雨が降ってくる
じゃないですか。あれってハルヒが降らせたのでは?
ENOZが演奏をはじめる前の体育館は、正直あまり人が入っていませんでした。でも雨が
降ってきたことで、生徒たちは雨宿りの場所として体育館に訪れます。そして始まる
God knows...」。
ハルヒは多くの人に聞いて欲しかったんだと思うんです。ENOZが作った曲を。ハルヒ
飛び入り参加したいきさつは本編で語られていますが、たとえ自分が代役を務めたとしても
聞いてくれる人がいなければ何の意味もありません。自分が入っている以上本物ではないけど、
それでもENOZというバンドを自分を通してでもいいから知って欲しい。そんなハルヒ
想いが雨を呼び込んだように思えるんですよね。
ハルヒが唄い終わった後、気づけば体育館は満員。そして沸き起こる拍手。ここでハルヒ
ENOZ正規メンバーの2人に向けて笑顔を向けます。あれは自分がやり遂げたことの「良かった」
ではなく、2人に向けての「良かったね」という祝福の微笑みに見えました。

高校入学当時のハルヒは、恋だの部活だのといった人並みの学生生活に背を向け、ただ
ひたすら非現実を渇望する少女でした。
でも、キョンとの出会い、そしてSOS団の活動を通して現実の世界も「悪くない」と思える
ようになったのではないでしょうか。現実の世界で精一杯がんばっていたENOZの苦境に
手を差し伸べたのも、そうした心境の変化がもたらした行動のように感じました。

ちなみに、エピローグのハルヒキョンとのやり取りですが。何この夫婦。キョンハル
原理主義者のわたしとしましては、そろそろカズトキクラスのストロベリーフィールド
を展開させても良いのではないかということを、コンサルとして提案したいところですよ?

追記
ハルヒソムリエことだんちさんの「涼宮ハルヒの憂鬱」第12話を見た。でわたしの言いたかった
ことが書いてありました(正確に言うと、この記事のコメント欄にですが)。
「仲間とがんばった成果を発表できないのは悔しい事だ」
これです。これ。わたしの文中にある「心境の変化」で言いたかったこと。この1文が
出てこなかったなあ。

あと、だんちさんの感想にはいつも唸らされてばかりですが、今回の感想をみて頭の中に
天地無用の恋愛の時空が流れてきました。桜が散る頃に 偶然会いましょう〜♪