小説版1巻 感想

はーい。読み終わりましたー。
まず、ごめんなさい。わたくし、少々先走っちゃいました。
第1章読後はト長にあるまじき失態を晒してしまいましたが、1巻通しで読んでみればどうということはない話でしたね。
この小説はまぎれもなくべびプリですよ、と。

先ほどわたしが動揺したのは、主人公陽太郎が本当は赤の他人であるという設定が提示されてしまったからです。
やはりトゥルー日記およびG'sマガジンを1年以上追いかけていた身としては、小説版とブログ・G's版が平行世界だったとしても辛い事実*1だったので。
でも、小説を読み進めていくうちに気づきました。ようするに小説版は「トゥルー世界入門書」だということに。

1年以上前からwebとG's誌上で展開していたとは言え、ピンで市場に投入されるべびプリものとしては初となる小説版。
ここからはてしなく遠いトゥルー坂を登り始めるト長候補生もそれなりに多いはず。
それを思うとギャルゲーやラノベ的な
「唯一の肉親である祖母を亡くして天涯孤独となった主人公。そんな主人公を家族として迎え入れたいと申し出たのは…女ばかりの20人家族!?」
という設定も納得できます。
…まあ、トゥルーママンが芸能プロダクション『トゥルー・ハウス』社長で、陽太郎を見てティンと来たので、アイドルとして仕立て上げるために養子縁組を許すっていう展開はぶっ飛びましたが。
トゥルマスですか?ひょっとして来るべきゲーム版では日記はDLCですか?

しかし、逆によくよく考えると、
「ああっ、あなたは生き別れた私の息子。ようやく見つけたわ。さあ、我が家へいらっしゃい。姉妹が19人いるけど
「あ、はい。わかりました」
から始まるweb/G's版はどれだけぶっ飛んでるんだよって話だなあ。そしてそれをなんなく受け入れた全国のト長のトゥルーっぷりたるや恐るべし。

で、導入を越えてしまえばいつものべびプリでした。星花可愛い虹子可愛い観月マリー立夏ももちろん可愛い小雨麗チョーいい子。よーし。うむうむ。よーし。
そして、陽太郎、かなりデキる。素晴らしいトゥルー長男っぷりであります。
自分では小さい子どもの相手は慣れないとか言ってますけど、

「じゃあ、もうちょっぴりでかえってくる?」

真剣なまなざし。

「うーん―――」

一生懸命に2歳児にもわかる言い方を考えた。

「虹子がお昼ごはんを食べて、お昼寝をして、それから――おやつを食べ終わる頃、きっと帰ってくるよ」

今まで、ほとんど子供の相手なんてしたことがない15歳が、これを言えることに正直感心した。ちゃんと虹子の約束守ろうとして急いで帰宅するしなあ。

まだ4歳の観月のキリリッとした声に従うのはなぜか気持ちいい。

オレって意外とM気質!?

それでこそ、我が写身よ!

そのほかには、日記ではあまり見られないガチの姉妹の言い争いやヒカルのイチゴ柄なんてものも見られ大満足。
ここ数ヶ月のG'sの濃度を犠牲にしただけの価値はあったんじゃないかと思います。
実は陽太郎の設定は、同人的にも非血縁エンドへの道が拓かれたという意味で重要ですし、小説版の今後も期待大ですね。

*1:しかし、創作の世界で「本当の家族じゃない」と宣言されたことにショックを受けるってのも、ちょっとすごい話です。