松平トウコの憂鬱

ずいぶん日が空いてしまいましたが、仮面のアクトレス読後の雑感をば。もう半月以上たっている
ので、ネタばれ防止措置は無しにします。

とりあえず、読んだ後誰もが思ったようにわたしも思いましたよ。志摩子最強伝説。わたしが
あれを目撃したときは、「あなおそろしや。白の血統が覚醒してしもた」と震え上がりましたが。
歓喜で。今まで若干淡白だった黄白の関係がクローズアップされるのは嬉しい限り。やっぱ
現二年生トリオはええなあ。

で、本題の瞳子の今回の行動ですが、瞳子は証明、というか確認したかったんじゃないのかなあ。
運命は変えられないということを。まあ、逆にいえば、一縷の望みを生徒会選挙に賭けていた
という見方もできますが。すなわち生徒会選挙で革命を起こせれば、自分に現在降りかかっている
問題も何とかできる可能性があるかもしれないと、どこかで淡い期待を抱いていたのではないかと。
でも、革命は起きなかった。自分には未来や運命を変える力はやはり無かった。なので、選挙結果
発表後、祐巳乃梨子は「負けることが目的」と感じたのでしょう。きっと、結果を見た瞳子
顔は「やっぱりね」という表情が浮かんでいたのでしょうから。
この考えが正しいとすると瞳子覚悟完了しちゃったわけなので、スール化計画はかなり「厳しい道」
になってしまったかもしれませんねえ。こりゃ祐巳瞳子に対して「気高く飢え」ていかなきゃダメか?

ところで。マリみて界隈では「今回もスール問題持ち越しかよ」という声が結構見られます。
まあ、それはよく理解できますけどそんなにスール問題って重要かなあと実は思ってたりします。
というのも、わたしがマリみてに求めているものって基本的には「学園コメディ」なのですよ。
「あ〜る」や「あずまんが」を読んでいるのと同じような感覚というと分かってもらえるでしょうか。
なので、彼女たちが年末年始どうやって過ごしたのかとか、修学旅行のエピソードとかがちゃんと
描写されていたほうが嬉しいのですね。ストーリーの展開よりも彼女らの高校生活そのものに興味津々
だったり(何かテキストにするとかなり怪しい人ですが)。
それに、まだ高校生の彼女たちにしてみれば、スール問題とか瞳子が抱えている厄介事はとっても
重い話題で気軽に扱えないというのもあると思うんですよね。
だから、今回決着しなかったのは今がそのときではなかったからと思って、素直に次回にwktkする所存
なのですが他にこういう人っていないのかなあ。