ジャンプ#17 感想

ダブルアーツ

「パーフェクトだ 古味先生。これならばP2!の無念すらも浄化しきれるだろう」

いやまあ、本音を言えばそれはそれ、これはこれですけど(えー
少年マンガ雑誌の連載第一話としてはマジで完璧に近いデキなんじゃないでしょうか。もードキドキワクワクしたわー。

…ですからしょうがないでしょう? そうでもしないと死んじゃうんですから
いいですか?シスター・エルレイン 今この瞬間から
トイレの時も
お風呂の時も
寝る時も
1秒たりとも… つないだその手を離す事を 禁じます!

1ページ目からこれですよ。何ですかこのうれしはずかしシチュエーションは!オラ、ワクワクしてきたぞ!
最初の最初でここまで心をつかんだマンガはここ最近出会えなかったなあ。

その後、物語がトロイと呼ばれる死の病が蔓延している世界を舞台としていること、
その世界でヒロインのエルーがトロイ患者からトロイの毒を自分に写し取ることで病状を和らげる巡回僧(シスター)であること、
治療の代償として20歳まで生きることは出来ないだろうということがエピソードの中で自然に説明されていきます。

もうね、この命のタイムリミットが残りわずかっていう設定、クロノ・クルセイドに軽いトラウマを負わされたわたしとしては別の意味でドキドキですよ。
ああ、また命を削りながら闘うヒロインというきわめて心臓に悪いマンガなのかと思いながらページをめくるといきなりの発作。
すわいきなりタイムオーバーかと思った瞬間差し伸べられる少年の手。それはすべての始まり…。

ザ・王道といってもいいのですが、抜群の構成力で退屈しません。エルーへの感情移入もこの時点でばっちりですし。わたしなんぞはもうすでに夏のキリエル本に思いを馳せるばかりです(マテ

物語は、この後シスターを狙う謎の集団ガゼルの暗殺者に襲撃されるわけですが、ここで個人的におおっと思ったのが手をつないだままでのバトル。
今回は控えめな演出にも見えましたが、まるでダンスをしているかのような戦闘シーンは今までのジャンプにはない要素をこれから見せてくれるのではないかと期待させてくれるものがありましたね。タイトルのダブルアーツってこれか!って思いましたし。

ってなわけで、ダブルアーツ、超期待です。